『野人令嬢』|ラルとミア、結婚してからの二人がいい
ラルは狩りをする。身体能力も高い。貴族令嬢だけど、野山を駆け回る姿がよく似合う。
スポーティで格好いいのに、表情や仕草にはちゃんとかわいさもある。
最初に目を引かれたのはラルでした。
でも読み続けているうちに、好きになったのはラル一人というより、ラルとミアの夫婦そのものになっていました。
※この先、二人の結婚後の内容に触れます。
強いラルが、そのまま妻をやっている
ラルはかなり自立しています。
狩りもできるし、自分の意思もはっきりしている。自分で動ける人です。
そのラルが、ミアのことになると普通に焼きもちを焼いたり、自分から気持ちを向けたりする。
ここがいい。
妻になったからラルが変わるというより、ラルの中に「ミアの妻」という面が増えていく感じです。
ミアも、ラルの力や考えをちゃんと認めている。
二人とも相手を見ながら、少しずつ夫婦になっていく。
結婚したあとも、関係が動き続ける
この作品でうれしいのが、結婚後の時間をしっかり見られることです。
生活が変わる。
立場も変わる。
やることも増える。
その中で、前より相手を知るし、気持ちを行動に出す場面も増えていく。
完成した夫婦を見せられている感じではない。
結婚してから二人で夫婦を作っている。
私はこの感じがかなり好きです。
忙しいときほど、相手への気持ちが見える
二人とも忙しくなって、なかなか一緒にいられない時期もある。
そこでラルが、ミアに浮気されたくないという気持ちをはっきり見せる。
あれだけ強いラルが、夫のことになると普通に不安になるし、嫉妬もする。
しかも、思って終わりではなく自分から動く。
そこがラルらしい。
ミアも、その気持ちにちゃんと応える。
忙しい中でも、お互いが相手を求めていると分かる。このあたりは何度見てもいいです。
読み始めたころは「ラルが好き」だった。
今は「この夫婦が好き」に変わっています。
まだまだ二人の続きが見たいです。